【作品解説】ジャスパー・ジョーンズ「旗」

ニューヨークの近代美術館MoMA製アートボードのデッドストックです。この記事は King Kong Helmets にて掲載したものをコンテンツとして再掲載しています。その為、商品は SOLD OUT となります。

ジャスパー・ジョーンズ「旗」の作品の特徴を3つのポイントでまとめました。

  1. 日常にある身近なものに主題を求めました。
    それまでの抽象表現主義による崇高な主題は一般大衆とあまりにもかけ離れた表現となってしまったため、日常生活にある誰もが知っているものに主題を求め表現しました。そのためポップアートの先駆者ともされています。
  2. 対象を二次元のものに絞りました。
    二次元の平面に遠近法等を用いて三次元のものを表現する絵画は「イリュージョン」、つまり「騙し」として否定し、二次元のもの(星条旗)をそのまま平面に描き、絵画を現実の物と一致する絵画(もの)として描きました。誤解を恐れずに言うと、作品は絵画なんだけど現実の物そのものと同じであるといった感じでしょうか。
  3. エンコスティック技法
    技法の話ですが古代の絵画技法であるエンコスティック(蜜蝋)を用いて制作されていることも特徴です。

以上がジャスパー・ジョーンズの作品に関して個人的に認識している内容です。デッドストックになりますのでご興味のある方はお早めに!