【作品解説】ターナー「雨、蒸気、スピード-グレート・ウェスタン鉄道」

ターナー「雨、蒸気、スピード-グレート・ウェスタン鉄道」

ロマン主義を代表するイギリスの画家ターナー。

同じロマン主義のジェリコーやドラクロワが人間のドラマを描いたのに対し、

ターナーは光や大気の表現を探求して大自然のドラマを描きました。

そして、この光や大気の表現は後の印象派の画家たちにも影響を与えました。

「雨、蒸気、スピード-グレート・ウェスタン鉄道」は

イギリス産業革命により新しいものと古いものが混在する中、

蒸気機関車の発明により誕生したグレート・ウェスタン鉄道と

古い石橋、小舟、野兎を新旧対比させて、

雨や蒸気の斬新な表現と共に疾走感を描き出しました。