【作品解説】ゴッホ「ローヌ川の星月夜」

みんな大好き、ゴッホ。
ということで今回も、ゴッホ自体の解説は省略します。
この「ローヌ川の星月夜」は
ゴッホが人生で最も希望に満ちていた時期、アルル期の作品です。
ゴッホが敬愛する画家のひとり、ミレーも有名な星の夜空を描きましたが、
その作品を知っていたかは今のところ定かではありませんが
(後から発見されたため)、
ゴッホも数度、星の夜空を描きました。
ゴッホがアルルで感じたように、星だけでなく、夜空や街の景色も
すべてがキラキラと輝いています。
夜空に輝く星々はおおぐま座(北斗七星)です。
街の光はガス灯ですが、この時期はフランス全域に夜間照明が広まり、
人々の生活は夜型化していました。
画面手前の散歩する恋人たちにはほっこりします。
画面全体ではゴッホが好んだ青と黄といった
お互いの色の存在を強める補色の効果を存分に表現しています。