【作品解説】ルーベンス「キリスト昇架」「キリスト降架」
ルネサンス後のバロック期を代表する画家ルーベンス。
「キリスト昇架」と「キリスト降架」は
バロック絵画の特徴が色濃く表現された、“これぞバロック”な作品です。
バロック期の絵画の特徴は地域により違いはありますが(西洋美術史Ⅰ 参照)、
ルネサンスの規則正しい安定した構図に対し、
斜めで動きがあり、そして光と影を強調して、ドラマチックに展開しています。
そしてこの作品は名作アニメ「フランダースの犬」で画家を目指す主人公ネロが、
最後に見た絵画としても有名です。