【作品解説】ドラクロワ「民衆を導く自由の女神」

ドラクロワ「民衆を導く自由の女神」

18世紀末~19世紀初頭になると古代ギリシア・ローマのリバイバル、

新古典主義が起こりました。

その新古典主義に抵抗したロマン主義を代表する画家のひとりがドラクロワです。

ドラクロワ自身は古典主義者と称していましたが、

実際に起きた事件などを題材に選んだり、

鮮やかな色彩とダイナミックな構図で描くといった、

ロマン主義の特徴的なスタイルで作品を制作しました。

そしてフランスで起こった7月革命を描いたのが、

この「民衆を導く自由の女神」で

中央の女性は人物としてではなく自由の象徴として描かれています。

またこの作品ではより奥行きを強調して表現するために

短縮法が使われているのも特徴です。